【登山】初冬の日光白根山で初めての雪山登山!!
2019年12月、とうとう念願だった雪山登山を開始しました。
そのデビュー戦となったのが日光白根山。関東の最高峰であり、山頂からの展望も雄大なこの山で、樹林帯、岩と雪のミックス、ふわふわの新雪と様々なコースを経験しました。
今回はそんな雪山デビュー戦をまとめました。
基本情報
ルート
今回は菅沼登山口から登り始めて、山頂を目指します。その後、五色沼を経由して再び菅沼へ戻ってくるルートを選択しました。
なお、この菅沼登山口へ向かう金精道は毎年冬季の間閉鎖される道路なので、このルートから冬シーズンに登ることができるのは12月の初めから約3週間だけとなっています。
群馬県の県管理道路の冬期閉鎖については以下で確認してください。
https://www.pref.gunma.jp/06/h2810053.html
天候
曇りのち晴れ、ただし強風
菅沼登山口を目指す
今回は会社の先輩と2人で登山、登山が趣味の社内のLINEグループで知り合って、2週連続の登山となった。
ご来光を見ようということで深夜の1時に出発して登山口を目指す。
深夜の移動は車も少ないのでスムーズに進む。道中は全く雪がなく、丸沼高原スキー場を過ぎた辺りからようやく、道路上に雪が現れた。
午前4時には登山口に到着。他に車もなく1番乗りだった。
ところが、予報と違って山の中はガスに包まれている。
このまま登り始めてもご来光は望めそうにはないということで朝まで仮眠を取ることに。
約2時間後に目を覚ますと周りには車が停まり始めており、ガスも少なくなってきていた。
よし!出発だ!さっそく準備にかかる。
樹林帯を歩き弥陀ヶ池を目指す
6時30分、登山を開始する。
初めは平坦な道を歩いていく。ここではアイゼンの必要はなかった。ただし、暖冬の影響か、氷の上に薄く雪が乗っているだけだったので、少し足に力を入れないと滑ってしまう。
少し歩くと、登りが始まる。ここも例年よりも雪が少ないようだ。
ちなみに靴は今まで履いていた3シーズン用の靴を使用している。
やはり、歩きにくい...というか雪の上を歩くことに慣れていない...
しばらく歩いたところでアイゼンを装着する。
初めての12本アイゼン、装着にてこずる。
初めてのアイゼンを着けた歩き。夏道を歩く時よりも足幅を広くするとか、次に足を出す場所を考えて歩くといったアイゼンを使った基本的な歩き方を教えてもらいながら登り始める。
このコースは樹林帯とはいえ、始めの方から道幅が狭く、岩が出ている箇所もたくさんあってアイゼンの刃が岩に何度も当たる。もっと普段よりも足を上げて歩く意識も必要なようだ。
それにしても、雪化粧の山の中とはこんなにも美しいものだったのか。
夏、樹林帯を歩いているときは景色もないし、暑いし、虫も多いし...早く景色開けろーと思うことが多いのだが、冬は木に積もった雪が綺麗で樹林帯を歩いていても飽きることがない。
周りがガスっていてもこれだけ綺麗だなと思うのだから青空が広がって入ればどれだけ美しいのか。
次は晴れた日に樹林帯を歩きたいな、なんて考えながら歩いていると、またアイゼンの刃を岩にぶつけて、よろける(笑)
岩と雪の登りから山頂へ
2時間ほど歩いて弥陀ヶ池に到着。この辺りから景色が開けてくるのだが、同時に風も強くなる。
ここでハードシェルを着て、ついでに少し休憩する。
このときは雪山が初めてだったので、あまり何も意識しなかったが、改めて写真を見なおしてみると初冬らしい景色だなと感じる。
新雪のふわふわな雪を被った木々の景色が本当に美しい。
五色沼方面との分岐からが本格的な登りの始まり。
こうやって写真で見るとそれなりに斜度があるように見える...
このコースは秋に下りで使って、そのときは登りがしんどそうだなと感じたのだが、思っていたほどではなかった。ただ、雪が少なく、岩が多いので要注意。
登っていくとしだいにガスが晴れてきて、空が見えてきた!!
おー!待ちに待った青空よー!!
1時間弱登るとすっかりガスの上に出た!
キターーー!!絶景!!(心の声w)
雲海と雪の絶景に思わず足が止まる。
が、しかし、ここまで来るといよいよ風が強い...
平然と景色を眺めていますが、非常に顔が冷たかった(笑)
最後は山頂に向けて一度岩場を降りて、少しだけ登って
日光白根山山頂に到着!!
山頂からの景色と五色沼へ
つい2ヶ月前、紅葉の季節に登ったばかりだったが、秋とは全く違う景色が広がっていた。
風も強いので急いで写真撮影をする。
ああ...青空と白い雪の組み合わせはなぜこんなにも美しいのだろうか...
エビのしっぽも成長中。
山頂では休憩できそうもないので、そのまま五色沼へと向かう。
この写真↓の左側に見えているのが五色沼だが、冬になると、
見事な一色沼へと変化する!!(まっしろ!)
避難小屋へと向かう下りは登ってきた道と違ってかなり雪が深かった。
踏み抜くことはないが、足を出すたびにズボッとハマるので、これが素人には非常にしんどい...
山頂から見て東側の方が雪が多いように感じた。
下り始めてしばらくすると樹林帯に入る。
樹林帯に太陽の光が優しく差し込む。
しばらく歩くと五色沼に到着する。
ちなみにこの時点でかなりバテていた...
雪がふかふかなので一歩前に進むたびに足がハマり、体力の消耗が早い...
ということでこの辺りで休憩を取ることに。
「いや〜本当にきれいだなー」の図↓
山頂付近の岩に雪が薄く乗ってる感じが堪らないんだよなー
30分ほど休憩して、五色沼を後にする。
ここから弥陀ヶ池の分岐まで少しだけ登り返したりする。
帰りに弥陀ヶ池近くまでやって来ると太陽が白根山に隠れるかどうかの絶妙な時間帯だった。
↓これはお昼の12時を回ったくらいのタイミング。
この後は来た道を戻るだけ。
14時頃に無事、登山口まで戻って来た。
まとめ
今回は初めての雪山登山として日光白根山に登りました。
菅沼登山口から登り、五色沼を経て再び菅沼に戻って来るルートは樹林帯あり、岩場あり、ふわふわの新雪道ありと様々なタイプの道が歩けるコースとなっていて、雪山の入門としては適度なコースだと思いました。
と言っても、岩場はアイゼンの刃を立てて体を上げる場合もあったり、風がとても強くバランスを崩す可能性もあるので、注意が必要です。
先輩の話によると過去に同じように雪山デビューに白根山に連れていったが、弥陀ヶ池から先の登りで岩場が始まったところでこれ以上は怖くて登れないといって、下山したケースもあったようです。
それにしても雪山は魔力ありすぎでした。
下山後、帰路につきながら心の中でずぶずぶと雪山の沼に落ちていく音が聞こえました(笑)
さて、次はどこに登ろうか。